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居宅支援事業所(ケアマネジャー)座談会 ~ケアマネの仕事や事務所の移転やあれこれ~
2023-09-11
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 みなさん、「居宅介護支援事業所」ってご存じですか?
 きっとほとんどの方がピンとこないのではないでしょうか。では、「介護支援専門員」はいかがでしょうか?介護支援専門員はケアマネージャーとも呼ばれ、介護を要すると認定された方々に対して適切な介護サービスをプランニング・調整する専門職で、「居宅介護支援事業所」はケアマネで構成されています。

 そんな、居宅介護支援事業所を6月に移転しました!
 といってもかけはし福江の1階から2階への移動ですが…
 移動距離は小さいですが、事務所の中身は大きく変化しています。その変化の内容やそもそものケアマネージャーの仕事について、座談会形式で語り合いましたので、その模様を紹介します



Topic 01 居宅支援事業(ケアマネージャー)ってどんな仕事?
岩下|ケアマネージャーとは、高齢の家族がいる方が困っている時に、相談できる相手かなと思います。
 
司会|網本さん4月からケアマネに異動してこられてどう感じてますか?いつも楽しい楽しいと言ってますが(笑)何が楽しいですか?
 
網本|どの方も初めての介護で、どこに相談していいのか、どうしていいのか、皆さん一生懸命になってるときに居宅(支援事業所)に来られます。そこで「こういう支援の方法ありますよ」とか言うとすごく安心されて。最初、切羽詰まったような表情で来られるんですけど、その方が笑顔で帰られたり、支援がうまく繋がることで、利用者様もご家族も笑顔になるような支援ができた時に、良かったなと嬉しくなります。
先輩のケアマネさんに相談しながら、「社会支援はこんなにあるんだな」と勉強しながら、皆さんの笑顔にも触れられて、すごく楽しくて、やりがいを感じます。
 
井上|介護認定の出た方に必ず1人のケアマネがつくこのシステムはすごいなと思います。介護保険って複雑な仕組みにはなっているんですけど、施設とか市役所とか病院の間に入って連絡調整するのがケアマネージャーの仕事です。相談窓口的な役割が一番強いのかなと思いますね。
 
司会|その「必ず1人のケアマネがつく」のがすごいっていうのはどういう意味ですごいですか?
 
井上|漏らさないというか、全てを吸い上げるみたいな仕組みになっている。
 
司会|ちゃんとカバーできるっていう意味ですごいんですね。
 
井上|島の人口の4割ぐらいが高齢者ってなれば、おそらく1万人弱の方がケアマネの仕事の対象となり得ると思うと、なんかすごい仕事してるなっていうのはあります。
 
山口|高齢者の皆さんって基本的に人に頼らずできるところを自分でできるだけやっていこうっていうスタンスの方が多いと思うんです。それでも限界を感じた時に、相談にこられるっていうところだとは思うんですけど、限界を感じる前に相談をできるのがケアマネージャーですよ、っていうところをもっと知ってほしい。こっちも限界ギリギリの段階で相談を受けるより、もっと早く情報をもらってたら、もっと自分らしく家で生活ができたのになって思うことはしょっちゅうあるので。
ケアマネージャーって、相談するのにお金が要るのかなって思うかもしれないんですけど、お金は要りません。皆さんが納めてもらった介護保険料で動いてるので、何回来ても無料です。たわいもないことでも相談してください。実は大事なことだったりするので。
 
司会|家で暮らせるためにも、ひどくなる前に、気軽に相談してもらえればいいですよね。介護保険制度は、とても複雑ですもんね。
 
山口|そこが分からなくて、どこに相談していいかも分からないで困ってるっていうところがあると思いますが、複雑なところを処理していくのは私達だから。
家で暮らしてる上での不自由さや、出来てたことが出来なくなってきた不自由さ、そういうのを家族の方が手伝ってくれてるんでしょうけど、ご家族もお仕事があったりした上でのフォローになるので、やっぱり限界はあると思います。もっと早く公的なサービスをいろいろ使ってくれたら、みんなの負担が軽くなるなっていうのは思います。
 
才津|私自身も父の時に、もう自分ではどうしたらいいか分からなくて、いろいろ助けていただいたので、ありがたい存在でした。何をどこから手つけたらいいかも分からないし、家で見るっていう状況で、どう負担を軽減するかっていうのも分からないし。ていうのを全部相談して動いてくださったので本当ありがたい存在だと思います。
 
田中|母を近くで看取ることができたときに、これまでのケアマネージャーの仕事が生かせたかなということと、母から命の大切さっていうのを教えてもらいました。
利用者さんの余生や最期に関わらせていただくので、大事な仕事をさせていただいているなと感じます。時には、悲しいことに遭遇するんですけど、思いのある仕事をさせていただいてます。
 
 
Topic02 なごみ会ってどんなところ?
岩下|ここ数年、すごく働きやすい環境になったかなって思ってます。若い方たちも増えました。今までは50代60代ばかりだったのが、若い方たちが増えたっていうことは素晴らしいことなので、今後も、若い方たちが増えて、働きやすい環境になっていただければと思います。
 
司会|働きやすい環境とは、具体的にどんなとこですか?
 
岩下|相談してもすぐ解決してくれたりとかするし、自分の思いも伝えることができる。それっていい環境だなと思っています。
 
田中|理事長から、「職員は宝。職員を守る。職員を大事にする。」っていう志をお聞きしたんですね。それを実際に行動してるのを感じています。1人1人の職員に寄り添って解決策や、事業所での困りごとなどを、どうすれば出来るかを考えてくれます。5年後、10年後を見据えて、職員を大きく成長させてくれる法人かなと思っています。
 
井上|若い職員にチャンスを与えてくれる。積極的に研修に参加したい職員がいればどんどん後押しするし、新しい提案にも(いいと判断すれば受け容れて)、法人として実行している。できるできないは別にして、意見や相談、提案に対する反応が早いので相談しやすいと思います。
 
山口|まず、横の繋がりが濃くて、法人内の各事業所との連携が取りやすいので、利用者さんの困り事も早期発見できるし、対応もしやすいです。
あと、上の世代の方たちが子育てをしながら働いてきた法人なので、私達の世代が子育てする時に、「自分達が苦労したから、休みを取っていいよ」、「そういう時は代わりに動くからね」って言葉をくれるので、子育てしながらでも働きやすい職場だなと。子どもはどうしても病気がつきものだし、急な休みも多いけど、そういうことに対して嫌な顔を見せずに皆さん大きな心で受け止めてくれるので、日々感謝をしているところです。
 
才津|要望をしてもすぐに話を聞いていただいて、対応してくださるのでありがたいと思ってます。
私が長期で入院した時も、快く長期休暇をいただきましたし、部署でも快く「頑張っておいで」と声をかけていただいたので本当にありがたい職場だと思いました。
 
網本|その人に合った働き方ができるんじゃないかなと思います。「もうこれは駄目やけん、辞めんばよ」には繋げず、どうにか頑張って働いていける環境を作ってくださる。時短にしたり、夜勤が無理になったらデイサービスに異動したり、フレックス制っていうのもあって、「じゃあ無理よ」って言うんじゃなくて、職員に寄り添って、「こういう働き方があるよ」、「こういうのもどうですか」、という提案をしてくれます。リモートワークの環境を整えていただいたのもありがたかったです。
 
司会|最近でいうと改修とあわせて、リモートワークができる環境を整えたっていうトピックもありましたね。
 
 
Topic03 新事務所の特徴や感想は?
司会|この新事務所に移ってきて6月から1ヶ月ぐらい経ちましたね(取材時)。今までは座席を固定して、それぞれの机と椅子が決まってる形だったんですけど、座席を固定化しないフリーアドレス方式にしましたが実際にはどうでしょう?
 
岩下|事務所が広くなって、明るいし、開放感があります。
 
井上|集中はしやすいかな。パーソナルスペースが比較的1人1人ちゃんとあって、1人で仕事をする環境は作りやすいかな。印刷関係が多いときには印刷機の近くに座ったり、仕事の内容や、状態によって居場所を変えるみたいな使い方ができる。
 
網本|眠くなったら、そこ(高めのカウンターテーブル)で立ちながら。立ってる方が集中できるって聞いたことあるんですけど、本当に立ってても苦じゃなかったですね。(眠くなる)昼からは立ってもいいかなと。
 
井上|朝出勤して、今日どこのテーブルで仕事しようかなって決めるときに、上手にスイッチが切り替わるって感じがします。準備しながら、「今日もやろうか、頑張ろうか」っていう感じになるかな。
 
網本|音楽(BGM)もあるかもです。音楽が流せるようになって、なんかリラックスできるっていうか。いい感じだなと。
 
田中|古い事務所では、自分のデスクがあるとこに座ることが当たり前だったんですけど、新しい事務所に来て、今日はどこに座るかなっていうトキメキじゃないですけど、席によって、その仕事の能率がまたアップしたりっていうところもあったりするのかなっていうのを感じてます。
 
才津|綺麗になって広くなって、いっぱい観葉植物もありますし。いい環境で仕事させていただいてます。だから、来客者が来たときに、どうぞーって言いやすい。
 
司会|他の事業所の人も入ってきやすそうですね。ドアを開けてるからっていうのもあるかもですけど、前は3回ノックして失礼しますみたいな、そんな感じじゃなくなったのかな。
 
 
Topic04 最後に地域(市民)の皆さまで一言
岩下|自分の親の時、ケアマネージャーをしている私でも戸惑ったんですね。いつの時点で申請をしようか、介護サービスを利用しようかと迷ったので、本当にちょっとしたことでも迷ったら、近くの事業所とか市役所に行って相談してもらえればと思っています。それが一番です。やっぱり相談しないと先が進まない。進めるためには、もう近く誰でも知り合いでもいいです。ちょっと相談していただければなと思っています。
 
山口|まず、この新しい事務所は2階になりましたっていうのをお知らせしたいです。今までの1階に来られる方が多いので。それと、些細な困りごとでいいので、立ち寄ってください。深刻になる前に。無料ですしね、お茶も出ます(笑)
 
網本|なごみ会の接遇基準にもあるように、自分の親を入れたいなと思える施設を本当にみんなで目指してるんですけど、そういう施設になってるんじゃないかなと思います。そこを本当に目指してるっていうのがあるから、ぜひその仲間になってほしい。
 
田中|介護ニーズに沿って、利用者様とサービス事業所の「架け橋」になれるような、かけはしであると思ってます。介護サービスに関するご相談などありましたら、かけはしにどうぞとお伝えしたいです。そして、この介護の仕事に興味があって仕事をしたいと思う時にもかけはしにどうぞ(笑)。
 
井上|気軽に相談してほしいっていうのと、仕事や働き方について言えば、新しいやり方とか、介護って楽しいよとか、かっこいい仕事だよとか、そういう働き方っていうのを目指したいと思っています。介護ってきつくて、つらくて、メンタルもやられて、みたいなイメージがやっぱりありますけど、いやそうじゃないよって、楽しく仕事してますよっていうところを知っていただければって思っています。
 
才津|1階に事務所があった頃は、散歩の途中のお年寄りが寄ってくれて、お茶を飲んでいくっていうこともあったりして。2階にも来ていただいて、いろんな相談事とかをしてください。これだけ心優しいケアマネさん、ベテランさんがいっぱいいるので、来ていただけたらいいなと思います。




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